迷器、転がっといたらええやん  JOYO Sweet Baby Overdrive

RATや、絶版したディレイのレビューを書こうかなと思ったんですが、4月といえば、入学式です。クラブにも入部する時期ですね。僕も、4年前にドキドキしながら、大学のクラブの扉を叩いたことを思い出します。
4月のスタジオと言えば入学したばかりの女子高生や、女子大生がJC120にギターを直挿しして「やだ、なにこれ…歪(ゆが)まない...」とか言うんですよね。最高な季節です。

だからというわけじゃないんですが、初心者でも気軽に買える安エフェクターについて書こうと思います。なんなら中学生でも小遣いを貯めて買える値段です。


JOYOという中国のメーカーのSweet Baby Overdriveです。
これが発売された時には色々と問題がありました。
それは、Mad ProfessorのSweet Honey Overdriveの丸パクリモデルだっだからです。


僕は本家の方も何度か弾いたことがあるのですが、音色はほぼ一緒です。「気持ち低音の質感が違うかな?」と思ったりもしましたが、大音量じゃないと分からないくらいです。というかバンドで混ざった時には僕なら絶対分かりません。
これは法的にどうなんだとか、僕はそこらへんに疎いのでわからないのですが、素晴らしいエフェクターであることは事実でもあります。


肝心の音ですが、あまり歪みません。アジカンコピーバンドでは間違いなく物足りないので、女子高生の皆さんには気をつけて欲しいです。余談ですが、アジカンの歪みって簡単なようで、実は難しいと思います。

個人的には欧米と言うよりはUKっぽいです。The Strokesとか、Arctic Monkeysとか、The Libertines辺りを掻き鳴らす感じが丁度良いですね。

2、3弦を同時に鳴らすとこのエフェクターの美味しい部分が出ると思います。少なくとも自分は、ブログを書くために弾いていたのに気持ちが良すぎて1時間経っていたので、ブログ書くの辞めるか迷ったくらいです。
音色としては「ボディが鳴っている音」というよりは「ギターの弦という質感を生かした音」といった感じでしょうか。大げさにいうと煌びやかという言葉でもいいかもしれません。


つまみはVOLとFOCUS(本家と名前が全く同じ!!)とGAINの3つなのですが、
GAINツマミによって、ほぼクリーンから、そこまで歪まない上品な歪みまで出せますね。個人的には1時あたりの自然な歪みが気持ち良いです。ブースターでも使えないことはないでしょう。

そして、このエフェクターはFOCUSツマミが面白いのですが、質感調整と言うような感じですかね。高音弦とか倍音の響きを明るくする感じです。低音弦の響きはそこまで変わりません。ついでに言うなら、初心者の人には、何が変わったかあまりわからない人もいると思います。ギターの質感ってそんなもんです。

ノイズはある程度ありますが、特別大きい言うわけではありません。歪みの量相応です。どちらかというと少ないと言っても差し支えないと思います。

以上です。
弾いていて「少し低音が足りないかな?」と思ったりもしますが、バンドに混ざると丁度良い感じに鳴るように調整されているからだと思います。BOSSとかもそうですよね。バンドで混ざった時に実力発揮。最高です。そこまで考えられているメーカーは素晴らしいですよね。ユーザーとしてはただただ尊敬です。

あとは、やっぱり安いだけあって部品が安いと言われているのですが、スイッチがちょっとしょぼいですね。僕が買った個体は振ると中からカラカラという音が聴こえます。とっても素敵ですね。


送料無料でこの価格はびっくりです。