東京のハト

先月、大阪から東京に引っ越した。
大きな理由があるわけでもないけど、大学卒業して親の扶養になり続けるのは、精神的に居心地は良くもないし。

と言っても東京に引っ越したら次は肉体的によくなかった。
お金が無くて(働いてないから当然だ。再来週からようやく働き出す。ヒルズ族与沢翼さんの仲間入りですね)、袋麺とスナックパンを食べる毎日。
けど、家の下の人が親切で、食べ物を作ってくれたり、お弁当を持ってきてくれたり、焼肉にも連れて行ってくれたりしてすっごい助かってる。知り合って2週間もしか経ってないのに。世の中には想像を絶する良い人っていうのがいるって知りました。女の人ならきっと恋してたよ。


それで、よく言われることだけど東京と大阪の何が違うのか。

僕自身としては、色々と違うことはたくさんあるけれど(やっぱり東京は大阪よりも大きな街だもんね)、自分自身に目的がないとあんまり変わらないと思ってる。
僕自身、東京に来たけども、やっていることは大阪とほとんどかわらない。
起きる→読書→色んな所探索→PC→音楽作ったり、だらだら→寝る。
僕はオシャレにも興味が無いから、東京にしか出店していないお店にも入ったりしないし、最近はそんな店もかなり減ってきたしね(けれど、美術館とかイベントが一杯あるから楽しい)。


けど、明確な違いが1つだけある。
ハトがとっても男前なのだ(もしくはとっても美人なのだ)。
それは僕にとっては異常と言い切ってしまいたいくらいで、初めて見た瞬間に理解できたくらいだ。


まず、上半身が引き締まっており、顔立ちが綺麗だ。
目つきも大阪の鳩に比べて、幾分鋭く、また輝いているようにも見える。
白いシミみたいな模様も少なくて(大阪のハトのなんとシミの多いことか!)、
羽の色も怪しく様変わりする。麗しい紫から、向きを変えるとメタリックグリーンにも見えそうな色合い。
灰色の部分には高貴にすら感じさせる毛羽。
美しくデザインされたたくましい嘴。

こんな日常的な風景にすら、こんなにも違いがあるのだから
僕には大きすぎて理解できない東京の街並みたちにもいつか
興奮し、欣喜雀躍する日々も訪れるんだろうと思う。
東京、あんがい良い街だ。


PS.毎日公園でぶらぶらしてることがバレる日記になりました。画像は敢えて貼りませんでした。是非、東京に見においでよ。