最近のオススメ 本

人に物やら人やら何やらを紹介するのって結構苦手です。
その紹介したものが、紹介した人に受け入れられなかったとすると、どっちにも申し訳ない気がするからです。
本当は両方(両者)とも素晴らしいんだけど、タイミングや気分が合わずだったり、神保彰やヴィクターウッテンに言わせればパルスが合わないということみたいです。(スタジオミュージシャンやバカテクミュージシャンはリズムとか、グルーブって言わずにパルスって言う。なんでだろ)

まぁだからこそ対面の時には慎重に考えに考えて紹介したり、気重ねなく紹介したり出来る人にしか、あんまりオススメしたりしないんですがインターネット上では、興味ある人だけが読んだり、買いたい人だけが買ったり出来るので、この「気楽さはいいなー」って気分で気楽に書いてみます。
それでは早速。

人文書


知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)
知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社プラスアルファ文庫)
これは解説不要、もう買え!
と言いたいくらいの本です。特に僕のようなダメ大学生に読んで欲しいと思います。
具体的には、こんなことを考えている人がピッタリだと思います。

「俺って、賢いには賢いんだけど、肝心な所はダメなんだよー。なんて言うか、わかってるけど言葉に出来ないっていうか、なんていうか、、、あっ、君も分かる?僕もそうなんだー。言葉に出来ないけど雰囲気でわかるよねー。!@#$%^&*&^%$#...」

みたいな人は黙って買え!、というように、世の中の常識とか、物事に対して考えがあるけど、「言葉には出来ない!」「アウトプットしたい!」と思ってる人にはピッタリだと思います。

論理的に物事を考えたい、人に説明したいっていう人はもうこの本を買って10回くらい読むと、だいぶ自信がつくと思います。というかこの本を紹介したくてこのブログ書いたみたいなもんです。じゃあ次。



お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ (PHP文庫)
お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ (PHP文庫)

わりと糸井重里信者な僕ですが、この本はそういうの抜きに面白いです。
多分、最近の若い人(僕含む)に対するお金に対する考え方って、「そりゃあ(お金は)あるだけあるならいいに越したことはないないけれど、無くたって幸せに過ごせるよね。」
みたいに、あんまり付かず離れずで楽に過ごせたらいいよなぁ。と思っているように感じます。
だけど、それじゃ、きっとお金はやってこない。っていうか、お金って少し汚いイメージ漂ってない?(少なくとも僕にはそんな気持ちがありました。)そんなんじゃ、ダメ!お金に好かれるのなら少なくとも、お金について真剣に考えようよ! というのがこの本のメッセージだと思います。

あー、やっぱりダメだ。糸井重里の本なんか、糸井重里の言葉で伝えたほうが100%綺麗に伝わるに決まってんだ。という訳で引用しておきます。

漫画やドラマのテーマとして取り上げられる場合は、だいたいにおいて、みんなが遠慮しないでちゃんと話をしないお金の話を、ずばっと「ウソつけ、金がすべてだろっ」と言い切るアウトローアンチヒーローの主人公が出てきます。それがある種のかっこよさとしてとらえられるわけですね。70年代だとジョージ秋山さんの『銭ゲバ』。それから今、名前のでた(注:ホリエモンのこと)『稼ぐが勝ち』と正論を吐いて脚光を浴びた2000年代中ごろの堀江貴文さんの脚光の浴び方も、同じような文脈にあったといえるのかもしれない。

 その一方で、僕を含めた大半の人間は、内心いろいろ思っていても、「あ、お金のことですか。お金のことはね、あんまりがつがつしてもいけないし、まあ、どうでもいいです……」という具合にお金に対する態度をあやふやにしがちなわけです。

でもね、ほんとにどうでもいいと思っているわけはないです。お金がなければ、生活も消費もできないんですから、どうでもいいはずがない。じゃあ、なぜ「どうでもいい」ふりを僕たちはついついしてしまうのか。それは、おそらくちゃんと考えないほうが、楽だったからじゃないか。そこで、僕は自問自答してみたわけです。お金がすべてだ、じゃウソだし、お金なんてどうでもいい、もウソじゃないか。

むかつくくらいに物事の本質をつくじじいだなぁと思います。
また、去年亡くなってしまったこの本のメインの話し手である、邱 永漢 の言葉もいちいち頷いたり、はっとしたりしてしまいます。中古本も安いし、新書も安いので是非。


アート・デザイン

デザインのデザイン
デザインのデザイン

これは去年読んだ本でも、かなり印象に残ってる本です。
原研哉さんという日本を代表するデザイナーの方の本ですが、書かれている文章、文体からもデザインに対する拘りが垣間見えます。
デザインと言っても、専門性の高い話では決して無く、僕にでも容易に分かるお話。そして、その問いかけはかなり深く物事(や社会に対する)本質を問うものであるものと思います。
最初に紹介した複眼的思考のメッセージの1つである「物事は様々な視点から視ることによって本質に近づくことが出来る」という考え方を身に付けて、更に物事を視る視点を増やしたい方に是非オススメの本です。
というか、そんな堅苦しいこと抜きに読んでいて興奮してしまう本でした。
「面白い本を読みたい!」とか「他人の面白い考え方が知りたい!」と単純に思ってる人にもオススメ出来ます。


エッセイ

淋しいのはお前だけじゃな
淋しいのはお前だけじゃな

短歌とエッセイが一緒になっている本です。
こちらもコピーライターの方が書かれている本なのですが、とっても読みやすく、息抜きにピッタリです。
僕は言葉で景色だとか、物の美しさなんかを表現することはとっても苦手なので、そういうことが出来てしまう人を、尊敬してしまうのですが、この人の文章は、尊敬というほど堅苦しくなく、身近に感じます(それが本当は凄いことなのですが...)。そして、読んでいると不思議と自分の昔のこととか、未来のこととか考えてしまって時間がたってしまう本でもあります。

毎日「悩んで、悩んで、しんどい。」とか、「周りが思い通りにならなくて...」と思い詰めている方に差し上げたい一冊でもあります。(実際、そんなふうにしてあげちゃいました。買い直そうかな。笑)


漫画

鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)
鋼の錬金術師 (1) (ガンガンコミックス)

今、「漫画かよ...」と思った人をぶっ飛ばしてやりたいくらい、僕は漫画が好きです。媒体がなんであったって面白いものは面白い。例え、アイドルであっても、素晴らしい楽曲は素晴らしいし、漫画であっても、小説よりも、素晴らしい作品はたくさんあると僕は思っています。
媒体はなんであれ、偏見はなく、接していたいと思うのが僕の信念の1つであったりもします。

少し話がずれました。この作品を知らない人はほとんどいないと思いますが、やっぱりこれだけ有名になる理由があると思います。
あらすじはウィキペディアなりに任すとして、簡単にこの漫画のことを表すとダークファンタジーです。
コミカルな面もありつつ、現実社会における風刺を内包している点も非常に面白く。そして、ラストも非常に良くできてます。設定がしっかりしており(そこが本当に面白い)、壮大な話になりがちですが27巻で退屈する部分もなくまとめあげているのは著者の素晴らしい才能なり努力なりから作られたものだと思います。好きな漫画は両手じゃ足りないくらいありますが、1つだけあげてと言われたら(今の気分では)これを上げます。漫画嫌いの人に是非、読んで欲しいなぁ。



というわけで、5冊ほどあげてみました。
ほんとは10冊で小説とか、経営学関連の本も書こうと思ったのですが、結構書くのに時間かかりますね。
というわけで、今回はこれくらいにしておきます。


ちなみに全部Amazonのリンクに僕のアフィリエイトが入っているのでそこから買ってもらえるのも嬉しいのですが、ハガレンとかはブックオフで100円で買えたり、持っている友達も探せば、いるかもと思いますので(なんせ累計発行部数は5700万部!!)、そういうところから読むのも良いと思います。

自分が薦めた作品で、その人が感動したりしてくれるのって、なんとも言えないくらい、嬉しいんですよね。
ではでは。今回はこんな所で。