理性とリセット
どれだけ悲しい出来事があっても、僕らは布団に入り夢と共に忘れようとする。そんな風に意識的でなくても、人間の体は自然に忘れるようにどうやらできているらしい。
忘れることというのはとても都合がいいと思う反面、それ自体がとっても悲しいことだと僕は思う。
仕事で結果を残せなくて悔しさも、好きな女の子を傷付けてしまった悲しさも、自分の今日の不甲斐なさも、寝てしまうとリセットしてしまう。
そしてまた同じ事をしてしまって昨日よりも虚しい気分になるけれども、またリセットする。
どこかのタイミングでプラスの出来事があれば悲しい出来事自体が「昔」のことになってしまって、気がつけば忘れてしまう。
自分がしてきたクソみたいなことも、意味のないような日々も全部覚えておきたいなとおもう。
PS.忘れられないことというのは自分が忘れたくないことじゃないのかなと思っている。