拝啓、バックパッカー野郎

どうやら基本的に、人間は旅に出ることが好きらしい。
その中でも特にその習性が強くある人間共のことをバックパッカーと呼ぶらしい。
そうだ、大学生になると急に増えるあいつらのことだ。


友人のバックパッカー野郎がトルコで撮影した風景

僕の文章の書き方から察している方もいるかもしれないが、僕はあの種の人間共が基本的に苦手だ。
なぜか。それは完璧な偏見でしかないのだが、やつらが旅に出ること自体が格好良いことだと思っていて、なんだかそれ自体をステータスにしようと思ってる匂いがしないでもないからだ。

ちょっと分かりにくいかな。違う例で説明してみよう。ラーメン屋の話。
ラーメンが好きだから多くの人は色んなラーメン屋さんを食べ歩いたりするのだと思うのだけど、「俺、ここのラーメン食べたことあるよ!」と言うためだけにラーメン屋に行ってるような野郎がある程度、いるような気がしている。そんな奴らをみると僕は、いけすかねぇ野郎だなと思ってしまう。「本質見失ってんじゃねえか、てめえらよー。」とヤンキー口調で心のなかでこっそりいちゃもんをつけていたりする。バックパッカー野郎どもにも、どうやらそんな奴らが多いのではないだろうか。

だがしかし、偏見は良くない。バックパッカーする奴=そういうやつらではない。ヤンキー=悪じゃあないように。
だけど、ヤンキーがいいことするとモテるのは、草食系男子全員が思っている不満だ。いいことは誰がやってもいいことだろう。
いや、この話は今は全く関係ない。偏見は良くないという話に戻ろう。

バックパッカー野郎共にも、きちんと目的を持っている人もいるだろうし、自由気ままに旅をすることによって、素晴らしい経験が出来る人も大勢いるはずだ。
偶然にも僕の友達にも一人バックパッカー野郎がいる。それも月に10回くらい家に泊まらせてもらったりするくらい、わりと仲が良いようなバックパッカー野郎だ。その友人は、現在もバックパッカーをしている。3ヶ月くらいかけて中東からヨーロッパに向かっているらしい。その友人からLINEで旅の話を聞かせてもらう。なんかとっても楽しそうだ。

このブログを読んでいる人にも分かりやすいように、勝手に彼のfacebookの投稿から雰囲気が分かるように抜粋してみる。ああいう人種は勝手に近況報告がしたくて堪らない人種らしい。なんとも、いけすかねぇ野郎たちだ。

30歳のタイ姉ちゃん2人とビール瓶14本空け、おごってもらったあげく口説かれるという非日常を味わいました。カンボジアでは縁あって小学校建設に携わらせて頂きました。
そしてエジプトでは地元ヤンキーといたずらしまくったり、(中略)そしていま砂漠から帰ってきました。満天の星空の下、悪夢によって目を覚まし、しかし地平線から昇る日の出に感動し、ある事に気づきました。サンダルがない、エジプト人に聞くと「キツネが持って行ったよ」ですって!裸足での帰り道、誰かぼくにバクシーシを。

ほう、なかなかおもしろそうじゃねぇか、次。

ご無沙汰してます、ぼくは今トルコにいます。トルコか、安全そうでいいなと思うかもしれませんがその通りです。しかしここに来るまでが壮絶でした。
エジプトでは泊まっていた宿の真ん前で殺人事件が起こり、しかも犯人は宿のスタッフ。しかも2日前にその犯人とぼく会話してたよ!犯人は関西弁が堪能だったため、いじりまくってたら「君、口が悪いね」って急に真顔になったよ。いま考えるとゾッとするよね!エジプトより愛を込めて。

おお!助かったのか。死にそうなのになんとも楽しそうなやつだ。助かってよかったぜ。
次々。

ぼくはいま琴欧洲のふるさとブルガリアにいます。イスラエルは美人が多く、割合は8割が超美人で2割が普通に綺麗な人でした。
トルコでは大自然カッパドキア、果てしなく続く一本道をひたすらバイクで走り続け、ぼくは風になりました。しかし体を見ると虫がばちばち付いていて、そうです高速に乗って田舎に帰った時の車の正面みたくなっていたのです。
ここでは家族経営のレストランで5、6日程バイトもしました。でもお金はもらわず飲食タダというもので法律ギリギリセーーーフ。食費浮いてラッキーと思ったものの時給換算すると200円でした笑
ここのマミーにはトルコ名まで与えられて、トルコに第2の家族ができ、帰り際はまさにウルルンでした。
イスタンブールでは宿の方々に誕生日まで祝って頂いてメメット(トルコ名)はすごく嬉しかったのでした。

・・・・・・・。

おい。なんかいいじゃんバックパッカー
俺まで行った気になるからもっと近況報告しろよ。それに、クソ笑顔の画像が付いていると来たら、なんか俺まで幸せな気分じゃねえか。

偏見はやっぱりよくないな。今度の休みに、パスポートでも取りに行くか。