僕とパチンコ

大学以降に知り合った友人はほとんど知らないと思うけれど、僕はパチンコで1年間稼ぎ続け、生活をしていた。(バイトも少ししていたけれど)
僕の家は、その頃、晩御飯というシステムが無かったので、自分で稼ぐ必要があった。だから、儲けれたらなんでもいいやという、感覚も少しはあった。

それに、昔からパチンコに行きたいというのが、ひとつの小さい夢だった。先月亡くなったばあちゃんは、寝ながらパチンコをしても大勝ちするという伝説を持っていたし、父も昔からギャンブルには強くて、よく、家族の約束をほっぽらかして、大当たりのパチンコ台の相手をしていたことをよく覚えている。ギャンブルは僕の日常の風景の一つだった。
僕は、法律で認められる18歳の年齢になったその日からパチンコに行くようになった。

ちなみにその日は、友人が誕生日プレゼントとして、パチンコ屋で1000円をくれたので、一緒に打ち、大当たりするも、残玉が無く、追加で賭けるお金も持ってきてなかったので10分くらいで終わり、負けた。

パチンコの仕組みの要約がかなり長くなったので、パチンコの仕組みについて知りたい方だけ線内の文を、読んでください。僕の知り合いはギャンブルをやりそうな人は少なさそうで、知らない人が多いだろうし、書いといてあげよう的なノリで書いたけれど、あまりおすすめできる文章ではありません。ちょっと長いから。笑
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パチンコを全く打ったことがない人の為に簡単にパチンコのことを紹介すると、
あの銀の玉には4円の価値があり、どこの店でも大体500円単位で購入できる。
そして、その球をパチンコ台にある、穴に入れることをプレイヤーは目的としてプレイする。
穴に入れると、抽選が始まり(数字を揃ようとする)、大体300分の1から400分の1程度で当たる(数字が揃う)。
そして、1000円程度で20回(つまり穴に20個、玉が入る)程度、回転するので、確率論的には、2万円くらい入れて、1回大当たりするかどうかという程度だ。一回の当たりで1200玉程度が出るので、4800円程度の利益が出る。綿密に言うと、玉は換金する時は3,5円になるような店の方が多いので、綿密に言うと違うけれどそんな感じ。

「えっ、2万で一回当たるかどうかなのに、当たっても、一回5000円程度って無理ゲーにもほどがあるんじゃない?」とパチンコをしたことがない人は考えるかもしれないけれど、パチンコには、もう1つ、大切なルールが一つあります。それが、確率変動、一般的に確変と呼ばれるものです。
大当たりした時に、大体6割くらいの確率で確率変動という状態に移行する。
これが起こると、次に大当たりする確率が、従来の300分の1から、30分の1程度に大幅にアップする。
わかりやすくいうと、この状態になると、「もう1回当たりますよ」という、かなりウハウハになるという考え方でほぼ間違いないのです。この状態を連チャンさせることによって、カイジやテレビのギャンブルのシーンで出てくるようなドル箱タワーをつくり上げることができるのです。

ではその状態をどうやって続けるの?と、思いますよね。
それが、ほぼ、運なのです。

パチンコでプレイヤーができることといえば、玉を節約するためのテクニック(釘の見極め、打ち方)と、パチンコ台のデータ(何回転していて、何回当たっているか。過去数日のデータ等。)を見極め、大当たりする台かどうかを判断する能力だけなんです。

大当たりするかどうかをデータで見極められたら、大儲けできるかもしれないけれども、そんなに簡単なものではない。説明すると長くなるから省略するけども、数少ないパチプロ中のパチプロにしかできない行為ではないのかと僕は思っています。

そして、やっぱりパチンコは無理ゲーに近い。
というのも、パチンコの期待値は一般的に60〜70%と言われている。
これは簡単に説明すると、1万円投資すると、返ってくるのが平均して、6000円から7000円ということである。
偶然勝ったとして10万円買ったとしても、ずっとやりつづけていくと大数の法則により、どんどん期待値に近づいていく。結果として、元金の60%から70%にしか手元に残らない可能性が高くなる。

自分でもなんで、こんなに前置きでこんなに書いてるのか腹立たしいくらい難しいのだ。
ホントは倍くらい書いてたけど、誰がこんなの読むんだと思って、これでも頑張って要約したつもりだ。
読んでいる方はもう、パチンコ屋に足を運べる知識は身につけたと僕が責任を持ちます。笑
勝てるかは運次第ですけどね。笑
 


まぁ僕の自分話はここからが本題だ。
こんな長い文章になるとは自分でも思ってなかったです。すみません。笑

僕は、最初にも書いたが18歳の誕生日からパチンコを始めた。
その日は結果的に負けたが、今度は父と行くと、3万円くらい勝った。
そのときは、「なんか玉凄い溜まってくなぁぐらいの、感じ(7箱)で正直、嬉しいという感情はあんまりなかった。」
まぁ、そこからどんどんと一人で行くようになっていき、勝ちまくり、「これ、才能あるなぁ、自分」と思った。

僕のパチンコスタイルは、「大負けすんの嫌だ。普通のバイトの時給よりも稼げたらそんでいい。」みたいなスタイルで、間違っても万札を持って行く事は殆ど無かった。大体4000円くらいしか持って行かない、普通のパチンコしてる人からしたら、ちょっと変わったタイプだった。ちなみに4000円だと、一回も当たらないと大体30分くらいでなくなってしまう。

でも、僕は、めちゃくちゃ強かった。
4000円しか持っていかなくても、行くと大体当たった。
一番強かった時期には、500円で13万勝って、翌日に、「お店に、まぁ還元しとくか」的なノリで行ったら、2万勝ってみたいなこととかもあった。

人生で一番負けた時でも、当たりが入っていると勘違いして、打ちつづけた1万7千円しか負けていないから、多分、かなり凄いほうだと思う。
結果として一年間で、50万円くらい勝った。時給にすると2000円くらいで、18歳にしてはかなり良い方だと思う。それに、わりと楽しかった。

ところで、そんなに勝っていた、僕がどうしてパチンコを辞めたのだろう。
それは、なんとなく「良くないな」と思って辞めたのが一番大きかった。
パチンコ屋に行くと、目が虚ろな人がたくさんいる(薬やってるからとかじゃありませんよ笑 もちろん、良い人も、普通の人もたくさんいる。僕は、何故かおばちゃんにモテるので、当たり台をもらうことも数回あった)、イライラしている人もたくさんいるし、わりとその空気が苦手だった。
服が煙草臭くなるのもかなり嫌だった。
それに、暇があればパチンコ屋に足を運ぶ習慣ができてしまっていた。
それに、彼女との待ち合わせで、彼女に結構待たされることが分かったので、パチンコ屋で暇つぶしするかということで入ったら、大当たりしてしまい、逆に彼女を待たせることになってしまい、小さい頃に親父に約束を破られた経験を思い出し、徐々にパチンコが、楽しいものだと思う気持ちも減っていった。

後日談だが、僕は大学2年の頃にルームシェアみたいなことをしていて、同居人が軽いパチンコ中毒で、どんどん人生終わってる感が臭ってきていたので、やめておいてよかったなと思っている。


時給2000円稼げたとしても、身に付けられるスキルは、その時点ではほとんどなかったし(でも、物事のやめどきを見極める能力を培ったことや、ギャンブルに嵌る人間の気持ちが理解できたことは良いことだと思っている)、それなら、時給800円のバイトの方が学ぶことがたくさんあって結果的に、良い方向に進むと思うし、その時間を読書に割いたりした方が、長期的に良い行動だと、今の僕は思う。
闇雲にギャンブルがダメだという人の気持ちはわからないでもないけれど、僕は、何にだって、上手く付き合える能力は大切だと思う。


僕としてはパチンコはお金がある程度持っている人には良い息抜きになる道具だとも思うし、遊びとしてやってみるのは良いと思いますが、お勧めはしません。中毒性がかなり強いので、嵌らないと思っても嵌る人がたくさんいました。そして、パチンコで負けて八つ当たりする悪魔の様な人とかもいるので、僕は身の回りの人にそんな人になって欲しくないので行ってほしくないです。


まぁ先日、お札を崩すつもりでパチンコ屋に入ったら(パチンコ屋には両替機があるんです)、店員と目があってしまい、気まずかったので少しだけやるかと思って座ったら、500円でFEVER!!時給にして8000円を稼ぎ出し、懐かしいあの頃の気分を思い出したので書いてみました。