簡単なのに難しい

一時期、毎日新しい音楽を聴き漁っていた時期がありました。暇な時間はMySpaceYouTubeの世界を探索。わりと雑食なもので、ロックやJ-POPから、メタルや、ブルース、ハードコア果てはアイドル(これはJ-popに戻ってきたのか?)など、わりと何でも聞いていました(マニアと言えるほど物知りではありませんが)。
そのなかでも僕の琴線に触れる音楽の基準として「簡単なのに格好良い」や、「実際には複雑なんだけど、聴いてる側にはそうは感じさせない」というなんか、矛盾してるようなものが多いです。僕はこの矛盾がとても好きです。

   「AなのにB」   「AだけどB」

これって最高じゃないですか?例えば、食品だと「安いのに美味しい」、漫画だと「シリアスだけど面白い」、電化製品なら「安いのに高性能」、絵画では「シンプルながら奥が深い」などです。多くの人が気に入ってることはそういうものが多い。
一方で、そういったものを作るのって本当に難しくて、例えば牛丼においても従業員の安い時給や、企業のコスト削減など、見えない努力で支えられていたりします。
だけど、僕ら人間でいえば、それが個人の努力次第で「真面目だけど面白い」、「冷静だけど情熱的」、「チャラ男に見えるけれど仕事が出来るやつ。」みたいになれるのって面白いと思うんですよね。
頭にしても、矛盾を抱えながら生きていくことが出来る最高の道具だと思います。
頭をいっぱい使って相反的なことを出来たらいいな。